Category | ゾンビ映画
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★★★★☆
結婚式を控えた美しい聾唖の女性ゾーイは一人旅の道中、少年を家畜の
ように殺そうとする地元のギャングに遭遇する。
ゾーイは少年を助けようとするが失敗し、ギャングに拉致されてしまう。
待っていたのは凄惨な暴力の嵐。野獣と化した男たちに心ゆくまでレイプされ、肉体も
精神も踏みにじられてゆく。そして、ゾーイは瀕死の状態で生き埋めにされてしまうのだった。
一夜明け、奇跡的に息を吹き返したゾーイは目を覚ます。燃え上がる復讐心。
ゾーイの復讐がはじまった。1人、また1人…あのクズどもを最後の1人まで全員地獄に落としてやる―
前半の鬱展開の我慢が大切。
いまさらですがホラーですとかスラッシャー系の映画は意外と好きな方です。
年間とおしても結構流血ですとか臓物が出てくるような作品の観賞が多めなんですね。
世間の噂では猟奇的な事件などが発生した際は地元のレンタルビデオ店などの
顧客リストから猟奇DVD嗜好のお客さんリストの洗い出しなどが行われるとのことで
いつそんな電話が掛かってくるのかと若干ドキドキするくらい。
ただですね、女性が性的な観点で酷い目にあう作品はかなり苦手で避けてきていました。
「アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ」なども名作ではあるようですがどうしても手に取る
気持ちにはなれないんですね。
今作に至っても同様で、ジャケットから察する作品内容は敬遠しておりました。
が、別のDVDの予告を見た際、この作品の違った魅力に気付かされ、レンタルしてみました。
はい、かなり行数も稼いで来たことですので簡潔に内容に触れていきましょう。
聾唖の美人女性ゾーイが車で婚約者に会いに行こうとします。
しかし、道中インディアン狩りを楽しむ凶暴なギャングに拉致され、身も心も
ズタズタに蹂躙されてしまいます。決死の覚悟で逃げ出そうとするも見つかり、
巨大なナイフで貫かれた挙句、荒野に埋められてしまいます。
ゾーイの体から魂が失われる寸前、彼女を見つけた現地民の呪い(まじない)に
より、奇跡的な復活を遂げます。残虐な生きる屍として。
人を見捨てられない優しい心を持ったゾーイ。
そんな彼女はすでに復讐の鬼なり、常人離れした身体能力で自分を陥れた
男どもを、様々な武器や演出で次々となぶり殺しにしていきます。
ここでクズ共に同情する必要はありません。なんならもっと苦しめてやれと
感じるぐらいだと思います。
クライマックスには婚約者が登場したり、復活した彼女が持つ悲しい
運命などにも触れながら物語の芯が太くなっていきます。
全体を重くしすぎない演出も含めつつ、しっかり見せ所を決めた映像と脚本で
最後まで楽しませていただくことが出来ました。
今作はゾンビ映画なのだと割りきったとは言え、前半はやはり目を覆いたくなります。
この類に進んでいくのはまだ勇気が必要ですね。
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★★★☆☆
ゾンビ達で溢れ荒廃した世界で生き残る野球大好きコンビのベンとミッキー。
どこかにあるはずの安楽の地を目指し、車で旅を続けていた。
一見お気楽なキャンプ旅行。時には釣りをし、気分転換にキャッチボールをする。
人家をみつけると、勝手に入り込んで食料や必要な物資を補給する。
そして時々、ゾンビと遭遇する他は誰にも出会わない…。
ゾンビ殺戮にも慣れて気ままな生活を楽しむ野性的なベンと、以前の平安な
世界が恋しくてたまらない神経質なミッキー。ある日、たまたま拾ったトランシーバーの
無線で、どこかに生存する女性の存在を知った二人がとった行動は―。
まったりゾンビ映画。
『世の中がゾンビ映画みたいになったらどうする?』
この系統の映画のファンならば一度は話題に上がった話ではないでしょうか。
ホームセンターで籠城か、いや、スーパーで食料調達か?
大型モールは資源が豊富だがスペースが広すぎて危ないよな。
移動手段も確保しないと。あと情報の入手のためにラジオや無線はいるな。
有効な武器は?自衛隊の駐屯地でも行ってみる?
いやいや、辿り着いたとしても映画みたいに簡単に武器なんか手に入らない。
じゃあ日本刀だな、いや、そもそもそんなもんどこにあるんだ?
怪我したらどうしよう。病院も危なそうだね。
敵が走るタイプだったら?うん、諦めて籠城一択だね。
まぁあれだ、とにかく最初は飲もう。
そんな感じの会話を年に何回繰り返しているだろうか。
この映画の主人公は二人、ほぼ9割型ひげもじゃガッチリのベンと神経質で
繊細タイプのミッキーしか映し出されません。
ゾンビはさしずめこの主人公のために存在するモブのようなもので、
激しいグログロバトルやスリリングな追いかけっこも存在しない。
文字通りのロードムービーで、なんとなく安心して暮らせる場所を
ゆくあてもなく探して旅を続けています。
そんな二人に舞い込んできたのは無線から聞こえてきた生存者の会話。
懐疑的なベンに反し、ミッキーはこれこそ自分の生活を変えるチャンスと踏み、
彼らに出会うことが最大の目的だと盲信してしまいます。
しかし、その出会いは突然に。
果たして彼らの運命は?
見る人を選ぶ『ゾンビ映画』。
この手の作品を見るときに評価が別れてしまうのは、ゾンビが見たいのか、
それともゾンビが出てくる『映画』が見たいのか、といったところ。
暴れるゾンビに怯える生存者、時に戦い、時に逃走しサバイバルを行う。
多くの方はそういったところを楽しみにゾンビ映画を手にするでしょう。
しかし近年、大した設定や背景がなくても、ゾンビがいることが当たり前の
世界を、いかにドラマティックに描くのかをテーマにした作品がとても増えています。
いろいろメッセージなんかも汲み取りながら作品として終末的な世界観を楽しむ
ことも一興なのではないでしょうか。
ラストはとってもいい感じ。
この作品、決して多くを語って物語を盛り上げようとはしていない作品です。
ラストなんかも結構急で、こんな感じで終わるのか?というぐらいに淡白。
しかし、最後の主人公の目線は、これまで楽観的かつある種のあきらめを持って
この世界を生きてきた彼が、初めて本気で生きる理由を持った目線なのかもしれません。
考えようによっては濃ゆい作品ですし、続きが気になりながらも不思議な余韻が
残るゾンビ映画だったのだと個人的には受け止めております。
ま、ドラマ主体のゾンビが続いたので次は派手なゾンビ映画が見たいけどね。
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★★★☆☆
幸せなカップルのケイトとアレックス。ケイトは、ゾンビウイルスに感染した患者“リターンド"を
サポートする病院で働いている。リターンドの保護に反対する人々も多く、過激なグループは暴動を起こしていた。
そして、まことしやかに囁かれる噂が出回る。ゾンビウイルスを抑制するワクチンの残数はあと僅かである、と。
ケイトとアレックスは、大量のワクチンを抱えて逃亡することを決意。
ワクチンが無くなっていく恐怖、政府に発見される恐怖に怯える二人だが、本当の恐怖は別の所にあった。
完成されたゾンビドラマ。
ゾンビが過去のパンデミックで世界中を侵したある種の病気として描かれ、
主人公の恋人を始めとする多くの人間は、過去に発生したゾンビウィルスの
保菌者「リターンド」であり、特殊な薬品で体内のゾンビウィルスを抑制し、
人としての生活を送っています。
しかし、中にはゾンビウィルスの保菌者を差別的かつ暴力的に扱おうとする
ものもおり、いくら薬品があっても安心できる生活は遠いものだった。
社会情勢により抑制薬の数も減少していくが、リターンドを保護し
治療の解明にあたる施設が勤め先であるケイトは、あらゆる手を駆使して
恋人アレックスのためにワクチンを手に入れていく。
とは言え抑制薬の数には限界が。
その上社会はますますリターンドに対しての扱いがひどくなる一方。
二人は親友の作家夫婦にすべてを打ち明け、かくまってもらうことになる。
ここで、親友夫婦まさかの裏切り。
実は親友夫婦もリターンドであり、ケイトが生活や仕事を犠牲にしてまでも
手に入れた抑制薬を持って逃亡してしまった。
まさに万策尽きたケイトとアレックス。残された僅かな時間の中で彼らが
たどり着く結末は?
的な感じでゾンビが白木屋、いや、ワラワラ出てきてどんぱちかますような
映画ではないですので通常のゾンビ映画を欲する方には向いていないかも。
ただ、サスペンスとしての完成度は高く、一定の評価がある作品かと思います。
ラストシーンの無常さや、その後の狂気を感じさせるような終わらせ方は
なかなかに楽しむことが出来ました。
余韻の残し方としてはもっとちがう見せ方もあったかもしれませんが
こういうわかりやすいのもいいですね。
たまにはこんなゾンビ映画もいかがでしょうか~ってことで!
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★★★☆☆
ある日、ロサンゼルスが流星雨に襲われ、街が破壊されていく。
そしてその隕石が発するウイルスに感染した人々は、なんとゾンビ化
していくのだった・・・。ジョン(ジャスティン・レイ)の仲間のガールフレンドも
ウイルスに倒れ、突如ゾンビと化しジョンたちに襲いかかる。
パニックになったロサンゼルスの街から逃げ出そうと海岸へ向かう彼らだが、
1人また1人と餌食になっていく・・・。
果たして彼らはロサンゼルスを脱出することができるのだろうかーー! ?
割りといい感じのドラマ感。
物語は陽気な卒業パーティから始まります。
ジョンを中心に、お調子者の弟ターナー、スタイリッシュなネイト、真面目な
スコットなど、役割はあるものの主張しすぎないキャラがドラマを盛り上げます。
パーティーの翌日。轟音で目を覚ますとLAは流星雨の直撃で壊滅状態。
慌てふためく仲間と合流し情報の整理をしていたところ、街が隕石と共に
降り注いだ謎のウィルスに汚染され始めていることが発覚します。
直後にネイトの彼女がそウィルスの感染により死亡し、呆然と混乱が入り混じる
彼らでしたがさらなる危機が襲いかかります。
死者、復活。
感染者という位置づけですが、皆さん死んでから復活するようなのでゾンビ
という表現でよろしいかと思います。
もちろん凶暴で食欲旺盛。小走りぐらいのスピードですがなかなかの怪力です。
復活した彼女を撃退した後はゾンビにあふれる街からの脱出を試みるメンバー。
車やトランシーバー、銃など、行く先々でいろんなものを手にする中、
街が軍による除染作戦を目前としていることが分かります。
果たして彼らの運命は?
ちょうどいい塩梅の展開。
まさに定番、王道とも言えるストーリーです。
大体の内容は音声がなくてもわかるんじゃないでしょうか。
キャラそれぞれに役割があったりするんですが、中身の無いドラマで
尺を伸ばしてしまうような展開はなく、割りとあっさり目な脚本となっています。
流星群の飛来は序盤だけですので、これ以降はパニックものよりかは
純粋なゾンビ映画よりになっています。
とはいえCGなどの質感や映像表現は大したもので、よくあるB級ゾンビ
映画とは雰囲気も質感も一線を画しております。
ソンビさんたちのメイクは、最初やり過ぎ何じゃないかってくらい顔の
造形が特徴的に思えたのですが、だんだん慣れてきました。
グロさは全体的に控えめなイメージです。
仲間が皆、それぞれを信頼して助けあっている映画は見ていて盛り上がります。
個人的には皆が疑心暗鬼でぎくしゃくし続ける話よりこの方が好みだなぁ。
派手さやユーモアは無いですが質の高いゾンビ映画でした。
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★★★☆☆
男(シャールト・コプリー)は死体が山積みの穴の中で目覚めるが、記憶を消失し
自分の名前も覚えていなかった。彼はアジア系女性(ジョシー・ホー)が投げてくれた
ロープのおかげで命拾いするものの、目の前にはただ森があるのみ。
ようやく彼が明かりのついた家を見つけると、中には先ほどのアジア人女性と男性3人、
女性1人がいた。
物語の壮大さは最後にやってくる。
死体の山で激痛の中目が覚めた主人公は謎の人影に救われる。
ここがどこなのか、そして自分が誰かもわからない主人公は、その人物を
追ってさまよい、ある一軒家を見つける。
そこで出会ったのは自分を救ってくれたアジア人女性とその仲間数人。
疑心暗鬼が渦巻く中、誰もが同じ境遇である彼らは協力し合い、
事態の解決を探していく。
時折現れる感染者。
そこらかしこに出てくる死体や、人間としての理性を失ってしまった狂人たちの
存在により、この世界が普通ではないことには容易に気が付きます。
が、誰もが記憶をほとんど持たない役柄なため、常に行き当たりばったりで
精神的にも不安定この上ない。
物語上、少しずつヒントが登場していくところは面白い。
多くのヒントに主人公が絡んでいることもあり、今回の事態を招いているのは
彼なのではないかという疑いを一気に受け、自分自身にも畏怖を抱く主人公。
こういう謎解き要素が多いと楽しいですね。
作中に登場する「18日」という謎の文字が示す結末というのも素敵な素材でした。
注意点
同じようなロケーションが続く点、派手に狂人達とアクションを繰り広げることはない点、
人物同士の同じような会話や揉め事が多い点、これらにより、絵的な緩急は少ない作品です。
なので、派手さやユーモアのあるゾンビ(狂人)系映画を見たい人にはちょっと不向き。
静かでも謎解きや終末的な世界観を楽しみたい方には向いた作品となります。
★★★ネタバレ超絶注意★★★
ラスト周辺、例の18日を迎えた彼ら。
空からの轟音とともに現れたのは軍服と防護マスクに身を包んだ兵士たち。
救助きたー!かと思いきや…やっぱり謎の病原体の感染者達を「処理」する
ための殲滅チームでした。
同時に以下のことがわかりました。
・主人公は人類を危機に陥れた病原体の研究者。
・会話も筆談もできないアジア人女性は人類で唯一の抗体保持者。
・研究もいざ大詰めというときにおこった事故のため、皆が自身を守るため、
薬品を自分たちに投与する。この薬品の副作用により皆が記憶を失い、
後に復活、再度集結することになった。(互いが誰かはわからずに。。)
物語のラスト、殲滅チームに追い込まれた主人公は再度仮死状態になる
薬を自身に投与、せっかく戻った記憶も再度リセットされることに。
蘇った彼は自分がわからない、が、腕には「彼女を守れ」の文字が。
再びアジア人女性によって救われた彼が目にするのはおびただしい数の
死体死体死体死体死体死体。。。
彼らや人類に明るい未来はやってくるのだろうか…で終幕。
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★★★☆☆
謎の新型ドラッグ流行で、人類の大半が人肉を求める生きる屍と化した!
荒廃したこの世界で、愛車のカマロをぶっ飛ばしゾンビどもを殺りまくるひとりの男がいた。
その男は“ハンター"と自らを名乗る、最強のゾンビ・ハンター。
ハンターは、イエズス神父率いる6人の生き残りパーティーに出会い、ゾンビのいない楽園の存在を知る。
しかし大量のゾンビ、進化したゾンビ、狂気のチェーンソー男が容赦なく襲い来る! ! !
ダニー・トレホ出演のゾンビ映画です。
彼は以前にもゾンビ系の映画に出ていたはずですね。
おっさんダニーの大活躍に期待していたんですが残念ながら主役ではなかったようです。
さて、冒頭、新型ドラッグの副作用だか突然変異だかよくわかりませんが
ドラッグの影響で人類が凶暴化し、イーターと呼ばれるモンスターへと変貌
してしまうところから始まります。
上記をはじめによくある設定のオンパレードなので細かい描写は正直捨ててしまっています。
背景設定などはどうでもいいと言わんばかりの強引さはラストまで
しっかり続きますのでそこのところは最初から認識しておくと楽ですね。
考えるだけ無駄が多いので何も考えず眼に入るものを楽しみましょう。
主人公ハンターを演じるのはマーティン・コッピング。と、いっても全く知らない人でした。
暗い過去を背負った寡黙な男ですが冷静で腕が立つタフガイです。
これももう飽きがきて冬が来るほどによくある設定ですよね。
イーターで溢れる世界を一人生きてきた彼は何者かによって突如どこかに
連れ去られてしまいます。
連れて来られた場所はなんだかワケありっぽい個性的な生存者が集まる
小さなコロニー。大したストーリー性もなくここで共同の生活を開始します。
その後も脅威を増し続けるイーターとの戦いの日々。
ゾンビのいない楽園をめざして旅立つ彼らの脱出劇やいかに。。
と、いう感じ。
全体的に伏線の回収などはなく、本来個性的であるはずのキャラクターも
もったいないほどのチリざまです。
謎の屈強な神父イエズスを演じるダニー・トレホも諸事情あってか登場する
尺も短いです。ダニーファンからしたらちょっと物足りないでしょうね。
クール風、ビッチ風、バカ風、真面目風など必要なキャラをそろえてはいますが
特にそれらが面白く交わるわけでもなく、どれも不完全燃焼といったところ
おそらく作り手はグロ描写や敵モンスターに力を入れているのではないでしょうか。
今作はゾンビだけではなく、某超人気ゾンビゲームに出てきそうなチェーンソーキャラなど
変わった造形のモンスターが登場してくるのです。
「お前完全にタイラントやんけ」と言いたくなるほどそっくりのキャラもおられました。
なんなら荒いCGといい攻撃モーションと言いそのまんまとも感じました。
と、中身の空っぽさの反面、ロケーションや小道具、演出にはそこそこ気を使って
いる本作ですので飲みながら暇つぶしに見るには調度よいかと思います。
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★★★☆☆
サッカー選手ジャノ・ベルボーのもとへ、正体不明の薬品と注射器が送られてくる。
深い因縁のあるライバル選手サム・ロリ(アルバン・ルノワール)が所属するチームと
の試合に勝つため、彼は薬品を投与。やがてジャノの肉体は劇的な変化を遂げ、
サムへの対抗心をむき出しにしたゾンビストライカーとなる。一方、スタジアムで試合中
だったサムはレッドカードを突き付けられて退場。ピッチを後にする彼と入れ替わるように
ゾンビとなったジャノが乱入し、白い液体を観客に吐きかけてはゾンビ化させていく。
やっべー広告出るほど更新してなかった!
さて、みなさんの最初のイメージはどうでしたでしょう。
中にはゾンビ同士がサッカーの試合をするのを想像したひともいるでしょうね。
監督が「ザ・ホード-死霊の大群-」の監督だけに期待の大きい作品でした。
中身はというと、なんだか気の抜けたベテランサッカー選手が自分の出身した
街で行われる親善試合に向かうところから始まります。
意気揚々と凱旋する彼ですが、過去の悪さやライバルチームへの移籍が原因で
ブーイングの嵐を受けてしまいます。
不穏なまま試合が始まりますが、その背後では不穏な空気が漂います。
以前、彼と親友関係にあったサッカー選手ジャノが、なんらかの投薬に
よって凶暴化し人を襲い始めていたのです。
ジャノの父親によって復讐の鬼とかしたジャノはサッカー場に到着するや
いなや、選手や観客に無差別に襲いかかります。
襲われた人はもちろんそのままゾンビ(そこそこ素早いタイプ)に変貌し
周りの人を襲い始めてスタジアムは地獄絵図に。
果たして平和だった街はどうなってしまうのか。という感じ。
全編通して非常に作りがいいのですが、長編ということもありどうしても
だれちゃいそうな場面も多いですが、コメディ色も強いので
私としてはさほど退屈することは少なかったです。
特に、サッカーが好きな人にとっては聞き慣れたような話も多いので
選手や監督、代理人などの会話も楽しんで観れるのではないでしょうか。
お食事シーンや各種ゾンビを相手としたサバイバルも結構見どころ満載です。
登場してくるキャラの強さもあって物語も色濃いものになっています。
個人的にはもうちょっとジャノの扱いを長く太いものにして欲しかったですね。
エンドロール中は結構しつこくネタが入っていますので最後まで楽しみましょう。
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★★★☆☆
アメリカ西海岸。陸軍の極秘施設では、新種の“超兵士"を作るために人体実験が行われていた。
だが、プロジェクトは失敗し、兵士がゾンビになってしまう。
軍はこの事実を隠すため、実験に使った廃液を樽に詰めて、全て破棄しようとする。
ボーリング場でバイトするティムの元に集まったおバカな若者マット、元カノのヴァネッサ、そしてシンディ。
今日は地域のボーリング大会だ。試合前、マットは勝手に店の売り物のソフトクリームを作り、皆に振る舞った。
ところが、食べた4人が感染して、即ゾンビ化するという最悪の事態に…。
そんな時、ニックと名乗る軍人が、感染の拡大を阻止しようと4人の前に現れるが・・・。
いい具合にみんな馬鹿で楽しい。
ゾンビ映画なのですが、ホラーやアクション性は低く、完全にコメディよりな
作品に仕上がっておりました。
この時点で大きく好みが分かれてくるとは思いますが、個人的には好きな部類です。
今作は「薬物が混入してしまったソフトクリームを食べた若者グループがゾンビになる」という
よくありそうな感じで始まるのですが、このあとはいつも通りではありません。
彼らは一度気を失ったあと、皆起き上がり互いの安否を確認します。
その後、様々な情報や人物と接触しますが皆何かおかしい、動きも早く
意思の疎通も難しい。何やら不穏な雰囲気に包まれます。
「街のみんながおかしくなってしまた」とうろたえる若者たちですが
なんのことはない自分たちのほうがゾンビになってしまっているのです。
ゾンビになってしまった者達同士は通常通り会話も行動も、恋愛も
SEXもできてしまっているのですが周りから見ればそれはもうただの
腐った死体たち。このギャップを違った視点での映像で楽しませてくれます。
一瞬悲観的になったりゾンビ同士の仲間意識などにじんわりさせられる
シーンもあったりするのですが、そこはやはりコメディゾンビ映画、大部分は
ダレ場を作らず軽快なノリでお話が進んでいきました。
途中若者たちと合流する自称「超兵士」のおっさんゾンビの活躍や、
「パラダイス」を求めて彷徨う若者たちの活躍もあり、最後まで退屈させられる
ことはありませんでした。
どのキャラも悲しんだり疑ったり、感覚がずれちゃっているのはやっぱ脳も腐ってしまって
いるからなのでしょうか。
ゆるい感じのコメディが耐えられないという硬派なゾンビファンには向かない一作です。
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★★☆☆☆
近未来。東欧のある都市で秘密裏に行われていた米軍による生物兵器開発。
そんな中、事故が発生し、開発中の細菌がゾンビウィルスとなって蔓延、
一夜にして街はゾンビだらけになってしまった! 事態を重く見た米軍は、
街ごと吹っ飛ばすことで証拠隠滅を図ろうとする。この任務を遂行するべく殺しの
エリートたちが大金と自由をエサに雇われる。
リーダーには優秀な軍人として活躍しながらも仲間を殺した罪で服役中のジャック・ストーン。
メンバーは爆弾のエキスパート・マッケラン、伝説的スナイパー・ドラガン、最強の女剣士・イーデン。
作戦はゾンビがうごめく街に潜入し、市街中心部の主要施設に核爆弾を仕掛け1時間以内に脱出すること。
1時間を過ぎれば問答無用で核爆弾起動だ! ジャックたち傭兵部隊はゾンビに支配された
街に潜入するのだったが…。そこは想像を絶するゾンビ・カオス状態、さらにはアメリカが
画策する非情な陰謀がジャックたちに襲い掛かる! はたして彼らは、この史上最速の
電撃作戦を遂行し無事脱出することが出来るのか! ?
なっが!!長いわ!あらすじは過去最長クラス。
で、内容はというともう完全にあらすじの通り。
怪しげな軍上層部により編成された特殊部隊がソンビだらけの街に突撃して
バチュンバチュンとゾンビを駆逐していきます。
非常に癖のあるチームではありますが、個性的な面をいくつも見せてくれる
ので、絵的には退屈はしないかと思います。
ジャケットやあらすじの安っぽさとは別のものもあったように感じました。
が、全体的に見ればやはり安っぽいCクラスのゾンビ映画なのでそこまで
期待してはいけませんよ。あくまでオカズですオカズ。
うんこ監督ウーヴェ・ボルによる作品とのことですが、部分的に妙にしっかり
してたりするんですよね。ゾンビのメイクやおまけキャラクターの描写など、
そこに手を加えるなら脚本をしっかりせいやというところに力が入っていたりします。
映像も、暗さを加えて無駄な雰囲気を作るだとか姑息な事はせずに、しっかり
見せるところは見せてくるというイメージです。
女忍者(刀だけじゃなく手裏剣も使っていたので)の活躍も多いですね。
ただの死に役だと思っていたのに頑張ってくれました。
ラストの方ではなんていうかバレバレの陰謀が明かされたり謎のボスキャラが
登場したりするので一応の盛り上がりは用意されています。
でもあのボスキャラはどっから出てきたんだろう。この辺りの流れも不親切ですね(笑)
ソンビ映画はどうしてもマンネリ気味になりがちで我々もゾンビのように餓えがち。
そんな中、ヨーロッパや南米あたりのゾンビ映画が面白くなってきているので
期待しながら良作を待つとしましょう。
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★★☆☆☆
生物化学兵器に感染し、殺人マシーンとして死んでいった仲間の無念を
晴らすために戦う男を描くアクション。軍上層部が仕組んだ生物化学兵器の
人体実験に巻き込まれ感染し、凄惨な殺し合いの犠牲になった兵士たちのため、
生き残ったジョンは復讐を誓う。
ゾンビカテゴリにしていますがゾンビではないです。
っていうか敵がなかなか出てこねぇ。
ジャケットとかジャケ裏なんかのクオリティがそこそこなのに中身が伴っていません。
一番致命的なのが出演者の演技力。
テレビムービー的なB級作品は演者さんの質がどんどん上がっている反面、
こちらはただの低予算映画という感じの質感です。
たとえそうでも敵の迫力やアクションシーン、演出などでカバーできる
作品もあるのですが、この作品はいまいち何が見せ所なのかがわからないですね。
無人島で行われていた「兵士を凶暴化させる」生物兵器の実験の生き残りが
主人公なのですが、のっけから一般人に翻弄されているという始末。
最強のソルジャーらしい戦いっぷりも見えません。
ヒロイン(DVDジャケットの人)の演技も見た目の雰囲気に伴わず残念でした。
ちなみに主人公のマッスルボディもいっその事もっとセリフを少なくして
寡黙な凄腕ソルジャーみたいにしたほうが良かったんじゃないかと思います。
遭遇する敵さんの雰囲気はよしとして問題はその数。
この手の作品で敵の登場シーンが少ないとなるとどうしてもダラダラした
時間が長くなってしまいます。
カナダ作品とのことですが、「ゾンビーノ」や「悪魔の毒々バーガー」みたいに
コメディ要素を加えた作品は結構面白いんですけどね~。
雰囲気勝負のゾンビ映画が多いのが持ち味なんでしょうがもうちょい頑張っていただきたいです。
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プロフィール
Author:shimaneman
飲みながら映画を楽しむブログ★
レビューやハリウッド俳優のイラストで埋めていきたいです。
映画好きのアナタをお待ちしています☆
コメント・トラバ大歓迎。
通りすがりの映画好き様の為のブログでございます。
評価について:
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★★★★:好き、興奮する
★★★★★:神、観ながら悦
(注:B級は「B級としての」評価を行っています)
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