Category | ホラー・オカルト・パニック映画
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![]() | 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲 [Blu-ray] (2013/11/02) アレクサンドラ・ダダリオ、ダン・イェーガー 他 商品詳細を見る |
★★★☆☆
世界が震えた惨劇「テキサス・チェーンソー大虐殺」の衝撃的なラストから1時間後、
狂気に満ちたソーヤー一家は村人たちにより惨殺される。20年後、ヘザー・ミラーの
元に一通の手紙が届く。手紙には財産を相続するよう書いてあった。覚えのないヘザーは
両親を問いただすと本当の娘でないことを打ち明けられる。失意に飲まれるヘザーだったが、
出生の秘密が隠されたテキサス州ニュートへと向かう決意をするが…。
あれ?最後保安官代理どこ行った?
っていうかこれどの年代の話なの!?
はい、ということで今作は初代悪魔のいけにえの続編的な位置づけの
映画として、3D仕様で制作されています。
まず、シリーズ中の最高傑作である初代のラストからの話となるのですが、
2作目、3作目の内容とはかけ離れた感じになるのでここらは無視しましょう。
何故かワンサカいる殺人ファミリーソーヤー一家が、彼らを憎む近隣のハンター
たちにより惨殺され、当のレザーフェイスも火災の中行方不明に。
そこで、ソーヤー一家の女が抱えていた赤ん坊を、ハンターの一人が
自分の娘として連れて帰ります。この時の赤ん坊が今作の主人公です。
そして20年後、自分が養子だとしった主人公ヘザーは、本来の親戚に
当たる祖母から財産相続のお知らせが届き、恋人や友人とともに一路テキサスへ。
途中ヒッチハイカーを乗せてたどり着いたのはなんとも立派な洋館。
しかし、その洋館のある一室にはレザー・フェイスが今も住み続けていたのです。
ほんでゴタゴタあって、実は泥棒だったヒッチハイカーから順番に
レザー・フェイスの襲撃を受ける一行。果たして生き残るのは…?
3D向け映画というだけあって趣向のあるシーンが多いですね。
でも派手でチープという感じではなく、スプラッター・ホラーとして
十分な程度の演出があったかと思います。
クライマックス辺りまでは純粋なスプラッターとして楽しむ映画なのですが、
クライマックス以降はなんだか別の映画になってしまいます。
******** 以下ネタバレ注意 *********
主人公が助けを求めて行動を共にしていた保安官代理カールは、
ソーヤー家の完全撲滅を目的とする復讐一家の一人ということもあり、
レザー・フェイスやソーヤー家の生き残りであるヘザーを殺害しようと
するんですね。
しかし、唯一の親族の絆が芽生えたレザー・フェイスとヘザーの反撃に
あえなく全滅してしまいます。しかも、それを目撃していた保安官は
「今回だけだぞ」と言わんばかりに彼らの犯行を見逃します。
そして、相続した洋館で共に暮らし始めるヘザー&レザー。なんだこれ?
その後エンド・クレジット後に金に汚い養父と養母が訪ねてきたところを…。
いやぁ後半はなんだか盛り上がりましたね。
もはや最強のスタンドを手に入れたヘザー。彼女のその後の人生も気にかかります。
しかし気にかかるのは時代考証ですね。
一作目は70年代、しかしその20年後であるはずの映画の年代は2012年のお話となっています。
とんでもない足し算なのですが「気にすんなよイエロー・モンキー!HAHAHA!」と
聞こえてきそうなので無視しました。っていうかそのほうが楽しく観れます。
あと保安官代理が最後どこに行ったのかも気になります…私が見逃したのでしょうか?
総称として、ガッツリ真面目に作った正統な続編ではないのでしょうが、
レザー・フェイスが出てくるちょっと別の映画として楽しめれば吉かと思います。
当然ながらグロや痛いシーンは多めなので気をつけて観ましょうね。
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![]() | サイレントヒル:リベレーション [Blu-ray] (2013/12/03) アデレイド・クレメンス、キット・ハリントン 他 商品詳細を見る |
★★★☆☆
18歳の誕生日を迎える少女ヘザーは『サイレントヒル』と言う街の悪夢に悩まされながら、
父親ハリーと共に各地を転々とし逃げるような生活を続けてきた。 新しい学校への初登校の日、
ヘザーは探偵を名乗る男ダグラスから「教団に居場所を教えてしまった。逃げろ。」と警告を受ける。
直後にダグラスは殺され、ハリーも「サイレントヒルに来い」との血文字を残し行方不明となる。
ヘザーはハリーを助ける為、同じく転校生の少年ヴィンセントと共に呪われた街サイレントヒルへ
向かうのだった。
アデレイト・クレメンス(『X-MEN ZERO』、『華麗なるギャツビー』など)
ショーン・ビーン(『白雪姫と鏡の女王』、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』など)
キャリー=アン・モス(『マトリックスシリーズ』、『ディスタービア』)
ラダ・ミッチェル(『エンド・オブ・ホワイトハウス』、『クレイジーズ』)
前作サイレントヒルから6年もの月日が流れましたがついに
新作続編が出たっちゅーところですね。
ファンの多いゲームが原作なだけにどうしてもハードルが高く、
厳しい批評は仕方のない現象と言えます。
内容としては前作で義母に助けられたシャロン(ヘザー)が、教団にさらわれた
義父や前作から行方不明の義母、そしてなにより自身の救済を求めてサイレントヒル
に乗り込んでいくことに。
とはいえここまでのところへの演出というかダレ場が多く、少々退屈気味。
しかしながら結構親切にお話をしてくれているので、前作の記憶が薄い人や
サイレントヒルの世界観が頭から離れてしまっている人には調度良いのかも。
物語としてはやや薄味。
ゲームそのままというわけにはもちろんいかないのですが、ホラー映画としての
お約束を多く盛り込んでしまったり、これまた薄い感じの人物相関図を作って
しまうものだから全体的に茶番劇な作りになってしまっています。
後半になるにつれてご都合主義というか「ちょっと言っていることがわからないです」
状態になってしまうので注意。
しかし、ロケーション、音楽、クリーチャーの動きや造形などは非常にレベルが
高く、見ていて感嘆するシーンも幾つかありました。
それだけに脚本が薄味なのはもったいないところ。
やっぱりこう「バイオハザードシリーズ」にも求められるように、同じ世界観は
維持しながらも、全く違う目線でしっかりと作りこんでほしいというのが本音。
原作を妙になぞりながら無理くりな映画を作ってしまっても誰も得しません。
ラストシーン後についても余韻はなく、「さーて次の映画次の映画」という感じでした。
もしかして続編が無いわけでなないのかも?うーん。
![]() | 死霊のはらわた [DVD] (2013/10/09) ジェーン・レヴィ、シャイロー・フェルナンデス 他 商品詳細を見る |
★★★☆☆
うっそうとした山奥にたたずむ小屋を訪れた、ミア(ジェーン・レヴィ)を
はじめとする5人の若者。小屋で「死者の書」という不気味な書物を見つけた彼らは、
はからずも邪悪な死霊をよみがえらせてしまう。解き放たれた死霊はミアにとりつき、
若者たちに襲い掛かる。おぞましい姿に変ぼうしたミアと戦いながら山から脱出しようと
する若者たちだが、死霊の力によって行く手を阻まれてしまう。
助けを呼ぶこともできぬまま、一人、また一人と、彼らは死霊にとりつかれ……。
ジェーン・レヴィらが出演する名作スプラッターのリメイク作品。
うーん??
あれですね。期待とは裏腹に普通にスプラッター。
なんていうか逆に原作に対するオマージュであったりかぶらせ方が
邪魔になるような感じです。
おどろおどろしい不条理感というのもイマイチだと思いましたし、
なにより各キャラクターに対する感情移入がしにくい。
画面に映る惨劇と裏腹に体に響く怖さはなかったです。
ただ、めっちゃ痛そう。
作り手側の悪意を感じる痛さ。
想像を絶するとはまさにこのことであまりにも痛そうすぎて
逆に想像できない演出が多かったです。
うっかりで蘇らせてしまった死霊が強すぎてあとはわけも分からず
皆さんが餌食にされてしまう展開なのですが、最初に取り憑かれたのが
薬物治療中のミアさんというだけあって当初は完全にメンヘラ扱い。
それが次第にやべぇ地獄の使者だ、呪いだ、となる理解度の高さは褒めたいですね。
個人的に一番盛り上がったのが作中に出てくる呪い復活の原因でもある
メガネ君が死霊の傀儡と化した恋人からの攻撃に耐えかね、近くにあった
便座の破片で恋人の頭をめった打ちにしてしまったところで
(やべぇ…これが本当のベンザブロックやんけ…)
と思ってしまったところですかね。
あとはミアのお兄ちゃんが「一度死ねば妹が助かる」という設定に対して
行う荒業には感心しました。
その後が本当にクライマックスだったんですがこの辺になるとかなり
意味がわからなくなるので注意です。
画面的な演出は面白いのですが…なんかこうグッと来ませんでしたね。
求めるものが何かによっては原作を見たほうが
なんぼか面白いかもしれませんねぇ。
![]() | ディラン・ドッグ Blu-ray (2013/05/10) ブランドン・ラウス、サム・ハンティントン 他 商品詳細を見る |
★★★☆☆
何者かに父親を殺されたエリザベス(アニタ・ブリエム)は、警察の手には負えない
事件だと感じ、モンスターたちの世界に精通した私立探偵ディラン・ドッグ
に調査を依頼する。一度は断ったディランだが、親友のマーカスが殺されてゾンビに
なってしまったことが事件に関係しているとにらみ、調べを進めることに。ヴァンパイア、
オオカミ人間、死後も生き続けるアンデッドなどと遭遇するうちに、強大で邪悪なパワー
を秘めた美術品をめぐる戦いに身を投じていく。
ブランドン・ラウス(『スーパーマン リターンズ』、『スコット・ピルグリム』など)
サム・ハンティントン(『スーパーマン リターンズ』など)
アニタ・ブリエム(『センター・オブ・ジ・アース』など)
テイ・ディグス(『閉ざされた森』、『シカゴ』など)
ピーター・ストーメア(『ホースメン』、『ナチョ・リブレ 覆面の神様』など)
うーん、どうしたものか。
完全なジャケ借りなんですが意外な内容の映画でしたね。
たくさんの要素が詰まっていてちょっとしたアトラクション的な
楽しみ方のできるアクション・ホラー作品?といったところ。
主人公はなんだか無駄にガタイがいいなぁと思ったらあの駄作スーパーマン
リターンズの主人公さんじゃありませんか。
世界的な人気を誇るスーパーマンが今作では人外の者達と対向する探偵として
活躍しております。
なんだか雰囲気としては「恐竜探偵REX」とか「セクタ-5[第5地区]」みたいな感じ。
物語の中にヴァンパイアや悪魔、ゾンビに狼人間なんかが絡んできて本当もう
世界観というかお化け屋敷みたいな内容です。
シリアス展開が多い反面、主人公の相棒マーカスがなかなかに笑わせてくれる
ゆるキャラなので息抜きをすることができました。
ただ、そういった要素がなかったとなると100分以上の尺でこの脚本を観るのは
結構苦痛。素材は多いのに見どころがないとなると非常に退屈です。
ヒロイン役のアニタ・ブリエムさんはセンター・オブ・ジ・アースのハンナ役
だったお姉さんですね。あの娘可愛かったなぁ~。
といっても本作ではなんだか…時の流れというのは残酷ですよね。
クライマックス以降、これまた不思議なバトル展開になっちゃったりする
のですが、こちらも盛り上がりにかけますね。
いろいろお金もかかっていそうな内容なのですがもうちょっと見せ場が
欲しかったとおもいます。
![]() | パーフェクト・トラップ [DVD] (2013/08/23) ジョシュ・スチュワー、エマ・フィッツパトリック 他 商品詳細を見る |
★★★★☆
友人に誘われ、少し怪しげな地下倉庫のダンスパーティに行ったエレナ。しかしそこは、
殺人のための罠が仕掛けられた恐怖の館だった! 切り刻まれ圧縮され、一気に虐殺される人々。
逃げ惑い箱の中に閉じ込められたエレナだったが、箱の中から恐ろしい光景を目にしてしまう。
一方 父親は娘を救出するために捜査チームを組織、そこに“ザ・コレクター"のワナから生き延びた
アーキンを招集する。“罠館"に向かうアーキンと捜査チーム。
果たして彼らは“罠男"のコレクションの一部になる前に、エレナを救出することができるのか…。
ジョシュ・スチュワート(『ワナオトコ』、『完全なる報復』など)ら主演で贈る
シチュエーション・ゴア・ホラー。
ワナオトコ2となるこの作品ですがかなりパワーアップしてます。
前作では手の込んだピタゴラ殺人トラップによる暗躍で謎につつまれた
殺人鬼っぷりを見せてくれたワナオトコさんですが今作ではかなりパワー
アップした凶悪さを見せてくれます。
今作ではすでに世の中を騒がせている立派な殺人鬼となっている彼ですが、
冒頭から凄まじいゴアシーンを用意してくれました。
地下クラブの天井を巨大な耕運機やプレス機に改造して若者たちを一気に
ミンチにしたりします。
ここで運良く逃げ出したヒロインエレナは前作のラストでワナオトコに連れ去られた
ドロボウアーキンさんと出会いますが直後に拉致されてしまいます。
命からがら逃げ出したアーキンさんでしたがその後エレナを救出するために
父親が編成した傭兵部隊への協力を強いられ、再びワナオトコの拠点である
廃ホテルへと潜入します。
なぜ拉致されながらもこの拠点がわかったのかというのは映画で流されますが、
このアーキンという男、コソドロにしとくにはもったいない頭脳の持ち主です。
その後はワナオトコさんがせっせと用意したトラップの数々、そして単身脱出を
試みるエレナとのシーンで後半に進んでいきます。果たして結末は…?
いやぁワナオトコさん強いわぁ。
前作では舞台が邸宅、しかも夜中という事もありかなりいろんなことが
謎に包まれたワナオトコさんでしたが、本作ではいろいろと設定されています。
その凶悪さは罠だけに限らず、拉致した人間への残忍な拷問や体の部位コレクション、
薬物による狂人生産など、非常に不気味な設定が数多く見られます。
何やら気に入ったお姉ちゃんにメイクを施すなど、謎の愛情表現なども
見られましたがそれぞれが深く語られることはありません。
普通これだけの施設を用意する中、一切の証拠や怪しさを残さずに悪行を
繰り返すことも無理でしょうし、彼の持つキャラクター性全てに根拠を用意する
ことは難しいと言えますが、そういうのを無視して楽しむ価値がこの作品にはあると思います。
エレナの救出部隊のリーダーとなる男もなかなかに有能な人物のようで
エレナの家族との間にもそれなりのドラマがありそうなのですがここも
多くは語られません。この辺りはもったいなかったかなぁ。
~~ここからネタバレ注意~~
傭兵部隊の全滅と引き換えに何とかワナオトコを撃退し脱出した
エレナとアーキンの二人。
しかし現場近くのゴミ捨て場にワナオトコのマスクを発見したアーキンは
ワナオトコの生存を確信します。通常ならこれがエンディングでも良さげ
なのだがまだ続きがあるのです。
ワナオトコの正体が一人の昆虫学者であることにたどり着くアーキン。
(いやいや昆虫学者強すぎるだろ…アーキン有能すぎるだろ…)
彼は復讐の言葉とともにワナオトコを箱に閉じ込めます。
そして…。
今作のヒロインエレナと合流したアーキンは、自分たちがされた残虐な拷問、
おそらくそれ以上の変態行為をワナオトコに繰り返し行うのです。
このおまけ映像ではエレナの恐ろしい一面が垣間見えます。OH!SEXY!!
![]() | ダーケストアワー 消滅 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(初回生産限定) [Blu-ray] (2013/02/06) エミール・ハーシュ、オリヴィア・サールビー 他 商品詳細を見る |
★★★☆☆
ビジネスチャンスを求めてモスクワにやってきた若き起業家のショーンとベンは、
訪れたナイトクラブで突然の停電に見舞われる。外に出ると空から無数の光が降り注ぎ、
地上に降り立った光は姿を消し目に見えなくなるが、それに触れた人間は跡形もなく
粉砕されてしまう。その正体は地球侵略のためにやってきたエイリアンで、すでに世界各国で
侵略が始まっていた。ショーンとベンは侵略者から世界を守るため見えない敵に立ち向かうが……。
エミール・ハーシュ(『ミルク』、『スピード・レーサー』など)
マックス・ミンゲラ(『ソーシャル・ネットワーク』、『アレクサンドリア』など)
らが出演するSFスリラー。
なかなか良かですばい。
個人的にエイリアン襲来まえに怖いシーンが一つありました。
というのも、主人公の二人はアメリカから意気揚々と自分が考案したWEBサービスの
ビジネスプランを引っさげてロシアまでやって来るのですが、それまでのビジネス
パートナー的な存在に裏切られ、すべてが無駄足に終わるところからスタートします。
うーんこれは怖い。
「パクってサーセンwでも守秘義務してなかったお前が悪いww」
一見超悪党ですが確かに言い分は正しいんですよね。
商売の一部でアイデアとかビジネスプランを抱える方は注意が必要です。
さて、内容としましてはその後姿の見えない透明なエイリアンが突如地球に
侵略してくるという流れになります。
このエイリアンがなかなか強烈で、透明な上に凶悪なバリアーを身にまとって
いるのですが、人間はそのバリアーに触れた途端一瞬で塵にされてしまいます。
こりゃー大変、ってことで皆さんてんやわんやで逃げ出すわけですがこんな
敵に対抗できるわけもなく、主人公らが籠城から外に出た際にはスッカラカンの
モスクワが映しだされます。
この時の静か~~な感じは良かったですね。
その後、別の生存者やファンキーだが男らしい軍人グループなどと合流し、
対抗措置を練り始める一行。果たして反撃は叶うのか?というところです。
なかなか余裕を持った脚本なのか、登場するキャラクターにはしっかりと
役が付けられていて、ドラマ展開としてもそれなりに楽しめます。
特に発明家と一緒に生活していた女の子はたいそう可愛いですばい。
軍人さんたちも偉そうに振る舞うわけでもなく、基本的に祖国LOVEといった
愛しやすいマッチョさんたちでした。これは応援したくなります。
敵が基本的に見えない分、CGも少なくてすみますしなかなか考えられた
作品なのかもしれませんね。
全体的に地味な映像ではあるかもしれませんが、こういったサバイバル的な
映画が好きな方にはマッチしてくると思います。
「リセット」なんかが好きな人にはおすすめしたいですね。
ビジュアル的には近いものがあるかもしれません。
この映画では敵が近づくと電気がつきますが、「リセット」では逆でしたね。
私としては予算の使いドコロを知った良いSFスリラーだったと思います。
ラストはよくある終わり方ですがなんだかかっこよかったのでよしとします。
![]() | ムカデ人間2 [Blu-ray] (2013/02/02) アシュリン・イェニー、ローレンス・R・ハーヴェイ 他 商品詳細を見る |
★★★★☆
地下駐車場の警備員として働く、背が低く、醜く太った中年男マーティン。
勤務中にパソコンで『ムカデ人間』のDVDを観ては、いかがわしい妄想に耽っていた。
映画に異常な興奮を覚え、何度も繰り返し観るだけでなく、場面写真やニュースの
切り抜きをファイルにしたスクラップ・ブックまで作って持ち歩き、暇さえあれば
写真をながめ、不気味にほくそ笑んでいた。やがてマーティンは、自分の中に邪悪に
わき上がる、ある欲望を我慢することができなくなっていく。それは映画と同じように、
自分も人間をつなげて“ムカデ人間”を作りたいという強い想いだった。
劇中のハイター博士の遺志を継ぐかのように、邪悪な欲望を実行に移していくマーティン。
その異常な欲望は、狂気の12人数珠つなぎを創り上げていく……。
ひでぇことしやがる。
っていうか本当にひどい。外道、下劣、下品、最低。そんな言葉の表現では
足りないぐらいの最低映画でした。
と、言わせるぐらいのインパクトがある映画です。
前作では若本ボイスに釣られてとんでもない映画を見ちゃったなぁという
感じだったんですが今作はそれに輪をかけた変態っぷりです。
制作陣にはブレーキと言うものがなかったんでしょうか?
ここでこんな表現やったらやり過ぎかなぁ…ひいちゃうかなぁ…。
と葛藤した後が見られない振り切ったゴア表現が次々画面に映し出されます。
とはいえ、それが安っぽくなればただの変態B級映画なのでしょうが今作では
チラ見せだったりモロ見せだったりの緩急があるので本当に生理的にクル感じ。
俳優陣もすごいですよね。まず主役がすごすぎる。
ギョロ目のチビデブでついでにハゲでマジキチという地球でも下から数えた
ほうがおそらく早いであろう下劣人間。
幼少期のトラウマがある可哀想な奴だとしても即刻この世から処分したほうが
いいような主人公なのです。
今回のムカデ人間は当社比4倍の12人構成ということで被害者さんの数もすごいです。
次々連れて来られるので個人個人に特に思い入れは出ず、それぞれのストーリーなども
得にはないので感情移入しにくいのが逆に良いです。
ただし、前作の被害者役のアシュリン・イェニーが本人役で登場し、
「映画の中の被害者が実際にムカデ人間にされてしまう」というマジキチな設定の
役を奮闘しております。
酷いシーンを上げれば本当にキリが無いのですが、中盤以降脳みその「タガ」が
完全に外れた主人公が織り成す地獄絵図は悪い意味で見どころたっぷりです。
この主人公からはある種のコンプレックスや欲望は見受けられますがほぼセリフが
無く表情も超無機質。過去見た映画の中でも有数の変態殺人鬼となりました。
クライマックス以降、正直なんでこんなシーン入れたんだよというような最低最悪な
箇所があり、本気で精神ダメージを負ったシーンも有るのですが、きっとそういう作戦
なんでしょうね。それでも許せないという人もいるでしょうが…。
全編通して「ほぼ」モノクロ作品なのですがそこに大きな不気味さを感じます。
もしかしたら主人公の歪みきった精神世界をこうした手法で表現しているのかもしれません。
っていうかもしカラーだったらと思うとマジで恐ろしいです。
このモノクロ手法にもあるこだわりを感じるシーンもあるのですが…
わしはそんなこだわりをみとぉなかった…。
そしてラストについて。(ちょっとネタバレになるかもしれません。)
あれはどう捉えればいいのでしょうか。
すべてがマーティンの妄想世界だったとも取れますし阿鼻叫喚地獄となった物語を
一気に「静」に戻すことでマーティンの虚しさ、心の虚無感を表現したシーンとも
受け取れます。
もし何か感じた人がいたら教えてくださいm(__)m
とにかく、ゴア表現に免疫の薄い人は絶対に見ては行けませんし免疫のある人でも
ある程度気合を入れてから挑みましょう。
言うまでもありませんが妊婦さんや子供には100%おすすめ出来ません。
![]() | ホステル3 [DVD] (2012/02/22) ブライアン・ハリセイ、キップ・パルデュー 他 商品詳細を見る |
★★☆☆☆
主人公の結婚前の“独身さよならパーティ”として、カーター(キップ・パルデュー)
ら男友達4人はラスベガスで落ち合う。 彼らがギャンブルを楽しんでいる最中、
セクシーな女性2人に誘われ、カーターら4人は現地のタクシーで、あるプライベート・
パーティに参加する。 パーティで行方不明になったマイクに会うためホステルへ向かうと
なぞの集団に拉致されてしまう。たどり着いた先が、人が人を拷問し殺すことが出来る、
会員制の“エリート・ハンティング・クラブ”だったー。
キップ・パルデュー(『タイタンズを忘れない』、『ドリヴン』など)
ら出演で贈るシチュエーションホラーの第三弾。
カレーを食べようとしたらハヤシライスどころかお茶漬けだった。
舞台をアメリカに移した本作、この時点でどうしても雰囲気が足りません。
血生臭さ、鉄分、無機質、不条理加減、そしてなんといっても圧倒的な
絶望感を感じさせない内容になってしまいました。
いえね、もちろん今作の内容だってそりゃ残酷ですし怖いですよ。
もし自分が"彼ら"なら、そう考えるととっても痛いし恐ろしい。
でも血液や脳幹に響くような恐ろしさはパタリとなくなってしまっていましたね。
欧州の片隅とも言えるスロバキアでひっそりと、しかし組織的に行われている
殺人クラブ『ハンティングクラブ』。
国籍を問わず、人体を「あれやこれや」したいという変態狂人が集まったクラブで、
その犠牲となるのは足のつきにくいバックパッカーたち。
彼らが誘拐され、連れ込まれるのは圧倒的な暗さと重厚感のある"別空間"。
そこで行われる拷問は想像を絶する残酷さで生まれてきたことさえ後悔しそうな
絶望に襲われることになってしまう。
というシリーズ一作目の空気感は今回はありません。
ハンティングクラブも、悪趣味な金持ちの集団という程度になってしまってます。
そのクラブの運営方法や場所、設定などすべてが穴だらけ。
ストーリーや映像も本当薄味になってしまいました。
まぁ二作目もなかなかに豪快だったんですが雰囲気はありましたからね。
致命的なのはキャラクターも生かされていないこと。
主人公の友達グループは個性がほぼ皆無でしたし、女性キャラなどは存在意義も不明。
敵キャラにいたってもぱっとせず、目的も良くわからない役どころです。
特に主人公の友達にいた松葉杖の彼、冒頭から見せつけるように松葉杖をちらつかせる
シーンが有ったにもかかわらず最後までノータッチ、完全なるすかし、すかしであります。
さてさて、あんまり薄味だの血液や内臓見せろだの言ってると精神を疑われてしまいそうですね。
しかしですね、『ホステルシリーズ』や『クライモリシリーズ』、『ハロウィン』や
『悪魔のいけにえ』などなど、世界的にも非常に大きな人気があるのも確かです。
もちろん、これらはスプラッター映画をスプラッター映画として楽しめる人向けのもの。
決して心に溜まった性癖やフラストレーションを発散させる為の素材では無いのです。
ただし、人の持つ野次馬根性というか怖いもの見たさというか、そういった時に
興奮物質が分泌されるのは確かなんですよね。
非日常的事象に対して関心が向くのは人間の本能だそうですが、事件性が物騒で
あれば物騒なほど人の気持は沸きたち、皆が揚々に話題に挙げる光景はなにかこう
人々の心に眠っている「何か」を感じさせますね。
こんなのはホステルじゃない、もっと恐怖を、もっと血を…。
という風に突き詰めていくと…我々はどこに向かっていくのでしょうか。
え?なにこの世にも奇妙な風の語り口は。
あ、映画ですがホステルファンは落胆する内容です。
全体的な作りとしてはただのB級ホラーファンであれば観れるないようなので
暇つぶし程度に勧めできますです。
![]() | インベージョン [Blu-ray] (2010/04/21) ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ 他 商品詳細を見る |
★★★☆☆
精神科医のキャロル・ベネルは、元夫タッカーから、息子オリバーへの面会要求を
受けていた。離婚してから全くオリバーに興味を示さなかったタッカーの突然の要求に
戸惑うキャロル。その頃、彼女の周囲で不可思議なことが起こり始める。
夫が別人になってしまったと訴える患者、謎の言葉を発しながら車に轢かれる女性、
その事故の目撃証言を要らないという警官。そんな中彼女はオリバーをタッカーの元へと
送り出すのだが……。
ニコール・キッドマン(『ライラの冒険/黄金の羅針盤』『NINE』など)
ダニエル・クレイグ(『ドラゴン・タトゥーの女』『カウボーイ&エイリアン』など)
らが出演するSFホラー映画。
寝るな!寝たらやられるぞー。
スペースシャトルの事故により、その破片にくっついて地球へやってきた
未知の病原菌が巻き起こす静かなSFホラー・パニックですね。
『ボディー・スナッチャー』のリメイク、というか元の原作は『盗まれた街』
であり、近作は現代風に制作されています。
このウィルス、感染したところで血を吐いてのた打ち回ったりするわけではなく、
ウィルスそのものに体を乗っ取られてしまうんです。
レム睡眠中に体内で分泌されるホルモンがスイッチとなり、人間らしい表情を失った
別の生命体として活動することになるんですね。逆を言えば感染しても眠らなければ
乗っ取られることがないという設定。
誰が感染者なのか分からない疑心暗鬼的な雰囲気が漂う点ではジョニー・デップの
『ノイズ』なんかにも近いところはあるかもしれませんね。
しかしまぁ映像自体はかなり平坦で退屈なので観ているこっちが眠ってしまいそうです。
これが観るからにB級な低予算映画だったら間違いなく夢の世界ですわい。
物静かな設定の中にもなんだか荒いところもあるのが特徴です。
感染方法をとってみても、感染者の嘔吐物、つまりゲロを対象にぶっ掛けるというもの。
そうです。我らが二コールがそれはもうゲロまみれになる作品がインベーションなのです。
この時すでに40歳目前なのですが年齢を感じさせないビューティーさと魅惑のボディの
持ち主であるニコールがゲロまみれ。別にだから何だということはありませんがね。
あと感染者に共通して言えるのは動きや表情から抑揚がなくなる点。
つまり、生気なくボーーーーーッとしてるふうに見えるのです。
なんとなんと、そんな彼らのようにボヤーーーーッとしてると『あ、こいつは仲間だな』と
思われて襲われなくなるんですね~。馬鹿ですね~。
でも今回の主犯がウィルスだとするとそういった方法で感染対象を選んでいく
という点は非常に単細胞ですがある意味そこが無機質でリアルとも言えますね。
そんな中、感染者がわざと脅かすようなことをして相手の表情を伺ってくるところは
この映画の中でも好きなポイントです。
ニコール幼い息子と一緒に行動しているのでハラハラする緊張感は十分なほど
漂ってきますが、基本的には静かでラスト周辺も特にどんでん返しが行われること
なく静かに終わります。
SFスリラーの静かな恐怖がお好みでなければちょっときついかもしれませんね。
![]() | トワイライト~初恋~ Blu-ray (2010/10/22) クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン 他 商品詳細を見る |
★★★☆☆
高校生のベラは、母親の再婚でワシントン州の小さな町フォークスで
父親と暮らす事になる。そこでベラは謎めいた美青年エドワードと出会う。
やがて二人は恋に落ちるが、実はエドワードにはある秘密があった―彼は不死の
ヴァンパイアで、1918年から年をとっていないのだ! だがエドワードには牙がなく、
人間の血は飲まない。動物の血が唯一の栄養源なのだ。そしてエドワードにとって
ベラは、90年間待ち続けた運命の相手だった…。
クリステン・スチュワート(『ジャンパー』、『スノーホワイト』など)
ロバート・パティンソン(『恋人たちのパレード』、『リメンバー・ミー』など)
らが贈るヴァンパイアラブストーリー。
『LOVEした彼はヴァンパイア ~思春期少女の恋愛日記~』
ワタシ、家庭環境がちょっぴり複雑な17歳ベラ!
今はママのところから離れてパパと二人暮しナウ。
思春期特有のアンニュイな感じだけど新しい学校生活がんばらなきゃ!
ベラ!ファイト☆
そんなワタシが出会ったのはなんだか不思議で超色白の男の子。
無愛想かと思ったら急に優しかったりして不思議なヤツ…。
学校生活に慣れ始めたある日いきなり友達の車がワタシに飛び込んできたの!
そこに現れたのが例の色白少年エドワード。
超マッハで現れた上に片手で車を止めちゃった!びっくりΣ(゚∀゚ノ)ノキャー
アタイもうドキがムネムネでパニック状態!でもこのドキドキはもしかして…!?
みたいな。みたいな。
いえいえ、悪意はありません。怒らないで。
総評で言えば思ったより楽しい作品でした。
話題の大きさと裏腹に今まで完全スルーだったんですが、この度めでたく
シリーズまとめて観賞する機会にめぐまれました。
流れは完全に少女漫画です。内容も女性向けの恋愛ドラマが展開されます。
甘酸っぱいです。楽しそうな高校生活を見ているとなんだかムズムズします。
ヒロインを含めて皆さん可愛くてスタイルがいいのでこれまたムズムズします。
もちろんそんな学園ドラマ以外にヴァンパイア特有の映像や設定が
数多く登場してきます。
と、いっても「30デイズ・ナイト」や「ブレイド」みたいなやんちゃな
吸血鬼じゃなく、もっと繊細なカテゴリの存在として登場するんですね。
本能と日常との葛藤や、時折見せる驚異的な身体能力などをいろんな
シチュエーションで魅せてくれます。でもやっぱり女性向け。
『僕には人殺しの血が流れているんだ!太陽に当たるとこんなんなっちゃうんだ~!』
なんて言われるとなんだかもともと毛深いエドワードくんが毛むくじゃらになる
とかを想像しますが、実際太陽に当たると…なんかこう肌がキラキラします。
なんだか地味、それどころかラメっぽくて「おいおい叶姉妹かよ」とツッコミました。
その後、意外と教養もユーモアも愛もある吸血鬼一家と仲良くなるベラ。
しかし悪い方の吸血鬼ジェームズの狩りの対象になってしまったことから
物語は急展開していきます。
私としてはこのへんも素直に楽しめました。
突っ込みどころは非常に多い作品ですが、もともとが小説だけあって
随分はしょった部分というのも多いんだと思います。
ちょっと派手な学園ものだと割りきってしまうにはもったいない繊細な
設定もあるので、この辺を素直に楽しめるかどうかですね。
こりゃつまんねぇ女子供の映画だわ。とか言っちゃう男は多分モテません
あ、何かの少女漫画にハマったことのある人ならきっと楽しめますね。
かくいうブログ主が「イタズラなKiss」にハマったことがあるのはナイショの話。
む、ところで愛するジョデル・フェルランド嬢はいつになったら出てくるのかね。
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