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今夜も酔いどれ映画感は「https://cinema-graffiti.com/」へ移転しました。

洋画中心の映画感想サイト。 島根の田舎者が運営する酔いどれ映画レビューブログです。 ハリウッドのA級映画からB級映画まで幅広くレビュー☆ アクション映画、ゾンビ映画、モンスター映画、ミステリー映画、パニック映画、 コメディ映画、恋愛映画などなどなんでもござれ。

ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた


ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた [Blu-ray]ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた [Blu-ray]
(2014/05/14)
アダム・ブルックス、マシュー・ケネディ 他

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★★★☆☆

父親ばかりを襲い、レイプし、惨殺してその肉を食う“父の日殺人鬼”ファックマンに
父親を殺されたエイハブ(アダム・ブルックス)は、リベンジを果たすため仲間と集結。
一度はファックマンを仕留めるが、ファックマンは実は人間の体に乗り移った悪魔で、
邪悪な魂は地獄で再生してしまうのだった。ファックマンを完全に倒すために、
エイハブらは自分の頭を撃ち抜き、地獄へ向かう。

へ、へ、変態だーーーーー!!!!

いやぁトロマ作品だからなにやってもいいってわけではない。
しかも今作はあの「マンボーク」を制作したアストロン6の作品というのもあって
冒頭からやりたい放題。

大体悪役の通称がファックマンですよファックマン。
おっさん専門のホモでデブで食人の超超超絶変態キャラ。
そのファックマンに親父を殺された主人公たちの活躍を中心に描いた
作品なのですが各所で怒涛の展開を見せてくれます。

全編とおして見せたいキャラや設定だらけで脚本などあって無いようなもの。
とにかくシーンごとのパワーがありすぎて見終わったあとの疲労感も大きいです。

ゴアサスペンス的な序盤ですが、オカルトやアクションを盛り込んだ後半は
ある意味見どころがあるかもしれません。
私自身、深いのか浅いのかよくわからない印象を受けました。

エロシーンがちょいちょいありますがグロシーンはかなり多めです。
慣れた人でもひぇぇぇっとなるほどのシーンも盛り込んであるので要注意ですね。

うーん、結局訳の分からない感想になってしまいました。
あまりに味が濃ゆいと何を書いていいやらわかりませんね。

総評して言えば満足度は非常に高かったです。
が、決して万人受けする映画ではなく、いろんなクラスの映画に慣れた
人でないと観れないと作品でしょう。
もともと多くの人が手にとるような作品ではないでしょうけどね(笑)

実際に観る前にもっと詳しく知りたい方やネタバレを望まれる方は
他の感想ブログで調べてみればよかですばい。




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リクイッド・ウッズ 樹海

リクイッド・ウッズ 樹海 [DVD]リクイッド・ウッズ 樹海 [DVD]
(2013/10/02)
マイケル・ラウリノ、アネッサ・ラムジー 他

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★☆☆☆☆

1940年のある秋の日、ニューハンプシャー州・フライヤーに棲む全住民が北方の
森へと姿を消す不可解な事件が発生。後に森に入った捜索隊により、いくつかの
凍死体や惨殺死体が発見されたが大半の者は発見される事は無く、やがて事件は
闇に葬られた。2010年、カメラマンのテディは妻のメリッサ、行動心理学者のウォルターと
共に70年前に起きた忌まわしき事件の真相を調べるためフライヤーにやってきた。
協力に名乗りを上げたメンバーを新たに加え、計8人となった調査チームは70年前に
住民が辿ったとされる“イエローブリックロード"と呼ばれる道を進むのだった。

意味不明な作品。

同時期になぜか森がテーマな作品がリリースされてましたね。
その一角においてあるのがこのDVDでした。

内容は読み解くことがやや難解。
致命的なのは謎解きに向かわせるような面白さや演出がないので
最後まで見続けることがまず難しいかと。

ゾンビもモンスターも殺人鬼も出てこない超自然現象的なスリラーです。
人の精神状態の崩壊や本来仲間であるはずの者同士が疑心暗鬼になり
やがて攻撃性を増していく、という対して珍しくもない設定ですね。

この映画は一応オカルト的な設定ありきのロケーションなのですが、
それは目に見えての呪いや超常現象の類ではないので非常に退屈。
ダレ場も多くただただ時間だけが浪費されてしまいます。

良いポイントは役者さんの表情が結構良かったのと暗めのロケーション。
そして全体の「雰囲気」でしょうか。

本当雰囲気映画です。



書くことがないのでここらで2013年の締めのご挨拶を。


年をおうごとに生活上の忙しさが増し、今年もDVD鑑賞などは満足には
行えない日常が続いております。

当然のことながらレビューを書く頻度も上がらず。。

にもかかわらず2013年も多くの方にブログを訪れていただき本当ありがとうございます。
記事をツイートしてくれるような神様レベルのお客様。
その都度お返事などはしていませんがこっそり調べてホクホクさせて頂いております。

来年もきっと忙しいでしょうが生存目指して頑張っていきます。

では、2014年が皆様にとって素敵な一年になりますように!
来年もよろしくオナシャス!






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クライモリ デッド・パーティ


クライモリ デッド・パーティ [DVD]クライモリ デッド・パーティ [DVD]
(2012/12/05)
カミラ・アーフウェドソン、ロクサンヌ・マッキー 他

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★★★☆☆

小さな町のハロウィーン・パーティに訪れた5人の若者たち。だが突然彼らを
襲撃した謎の男と喧嘩になり、共に保安官に捕まって留置されることに。実はこの男、
“奴ら"と共謀して殺人を繰り返す凶悪犯だったのだ! 男を助けるため“奴ら"は1人、
また1人と邪魔な人間を殺しながら近づいてくる。果たして、若者たちは生きて帰ることが
できるのか――。

恐ろしいほどの劣化。

どうしたどうしたクライモリ。
スラッシャー系ホラーになりますとどうしても作を追うごとに劣化して
しまいますね。作品ごとに前作の二番煎じになってはいけないという事情は
わかりますが作品の筋とも言える部分も壊してしまってはしょうがないですね。

『深い山奥という閉ざされた場所でバカンスや自然を楽しむ一行を
街中では考えられないような禍々しい悪意が襲う』という圧倒的な不条理さ、
そして知性やモラルが一切欠如した恐ろしさとビジュアル表現が売りだった
このシリーズもずいぶんと劣化してしまいました。


やはりパワーがあったのは1作目2作目までといったところなのでしょうね。
例のクライモリの住人さんたちもただの病的な不細工みたいになっちゃってます。
妙に狡猾で生理的なダメージというのもあまり与えられませんでした。

あ、でも不細工の一人が内田裕也を彷彿とさせるビジュアルなので
思わずシャケナベイベーと言いたくなるかもしれません。


特にひどいのは若者のご一行。つまり生け贄さんたちの活躍なのですが、
本当感情移入のできないドン臭い奴ばかりで呆れます。

ロケーションにも無理があります。
なんていうかすでに「森」でもなんでもなく町中。町中なのであります。


森の住人たちのボスとおぼしきキャラクターを拘留した警察署が
不細工殺人鬼に襲撃されるというのがメインですが、いつから彼らはそんなに
義理人情に厚くなってしまったのでしょうか。

しかも街の発電所を襲撃して停電させてからじわじわと若者一行を消して
行くという知性たっぷりの周到さにも疑問を覚えてしまいますね。

唯一殺し方だけは色々と種類のある映像が集まりましたが、いちいちその
準備を不細工住人たちがせっせと用意する姿を想像すると笑えてきます。


え?このタイミングなら逃げれるじゃん。
こうすれば勝てるじゃん!?

そんなシーンが多すぎるのもしんどいですね。
普段はそんな突っ込みは野暮というものですしB級映画にそれを求めるのも
筋違いなのですが、本作についてはちょっと多すぎました。

ですが、それもこれもクライモリという看板を掲げているからでしょうね。

普通のホラー映画、スプラッター映画として見るにはそれなりなのだと思います。
映像の質自体や演者の見せ方なんかはB級作品として及第点ですので
広い心で楽しめさえすれば十分に許せるとは思います。


シリーズのファンはその辺りを念頭にレンタルする必要があるでしょう。

まぁロッケンロールで許してやってください。




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エンジェル・ウォリアーズ


エンジェル・ウォリアーズ [DVD]エンジェル・ウォリアーズ [DVD]
(2012/08/03)
パメラ・サッチ、ダリアン・ケイン 他

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★☆☆☆☆

第三次世界大戦後、世界は一つの街を残し崩壊した。地上には人喰いと呼ばれる
化物が彷徨うようになり、命を取り留めた者達はわずかな希望を胸に唯一残った街を
目指すようになる。しかし街は人口の増加を嫌う独裁者ロリンズにより人口制限がかけられ、
更なる人の受け入れを拒否していた。入ろうとする者はロリンズの命令により無残にも
殺されてしまう。不条理な光景を目の当たりにしたスプリング、ヴィック、ルカの三人は、
独裁者ロリンズから街を解放するために立ちあがるのだった…!

苦痛。

エンジェル・ウォーズの商業効果狙いなのだろうか。
ジャケットはなんだかロックで露出の大きい女性が登場している。
本作、誰がどう見ても間違いなく駄作、ジャケット裏のイメージやあらすじも
さほど力が入っていないというもの。
言うなればむき出しの地雷。丸見えのブービートラップである。

手に取る時点で全く魅力を感じるところがないというの珍しい。
普通はゾンビ、サメ、ロボット、未知の生物、巨大モンスターなどなど、
手に取る人を引き込まずにはいられない口説き文句があってしかりなのだが
この作品にはそういった魅力すらない。
極論で言えば「もうこんなもん配給するなよ」というような感情さえ芽生える。

ほら、このブログでこういう物語に接触しない感想を記述するときはあれよ。
大抵中身について言うべきことが無い時なのよ。

さわりだけ書くとこんな感じ。
北斗の拳みたいな世界の荒廃した街で暮らす女性グループは、街の独裁者の
勢力や、特殊メイクもクソもないのにモンスター設定されている人間と戦っています。
そこで出会うのは一人のイケメン風細マッチョな男。
実はこの男は独裁者勢力に家族を殺されており、その復讐のために女性グループと
行動を共にします。

で、敵勢力を倒します。 

おしまい。


あぁ!私としたことがネタバレしてしまうとは!
どうか、どうかお許しをををを!

と、いうことで発砲処理や音、アクション、CG、キャラクター、カメラワーク。
ロケーションなどなど、ビジュアルに関するすべての要素がいただけないだけに
非常に見ているのが苦痛な作品です。

主人公クラスの細マッチョについては、なんだかルーク・ゴスに似た雰囲気も
あって味のあるキャラだったのが残念。
物語自体は普通なのにそれ以外の要素があまりに低クオリティ過ぎました。

これはBクラス映画のベテランにとってもかなり厳しい作品でしょう。

超絶に暇な猛者だけが手にとっていいDVDです。

予告編だけ見るとそうでもなかったりして(笑)




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ビッグハンマー・マサカー 血しぶきの狂宴

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(2012/08/24)
アシュリー・ケイ、メラニー・ドニホー 他

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★★★☆☆

工場跡地に建つ廃墟で、派手なパーティを企画した9人の男女。
前乗りした彼らは準備もそこそこに、ビールを飲み、ハッパを吸い・・・とやりたい放題。
しかし廃墟には恐るべき先客がいたのだ!
ゾンビのような凶暴な2人の女を従え、超ヘビー級のバカでかいハンマーを振り回し、
人間を殺戮する野獣<=THE BEAST>が・・・。
果たして9人の男女は、その廃墟から、そのハンマーから逃げのびることができるのだろうか?!

これはなかなか見応えがありましたね。
なんといっても妙な気持ちよさがあるのがなんとも言えません。

いやいや、気持ちいいといってもグロシーン観ながら恍惚とするような
危ない人じゃありませんよ?
ただ、このクラスのスプラッタホラー映画のファンの方は気持ちが
解っていただけそうな感じだと思うんです。

今回被害者となるのは北斗の拳の悪役みたいな人たちです。
何かの工場跡地で機材やアルコールを持込み、アングラなクラブイベントを
行おうとするロックな奴らなんですが、こいつらが基本同情の余地がない
くらいのバカどもなんですね。

でも大体のB級ホラーっていうのがお決まりでごく僅かなまともなキャラが
いて、こういうキャラが最後まで活躍してくれるんです。
でもこの映画はそういう定説もぶっ飛ばしています。

ミステリアスなキャラや、ちょっといい奴なイケメン、常識人っぽい女性など
サバイバルフラグが立ちそうなキャラが序盤から退場していくので先の展開も
楽しみに感じることが出来ましたね。

さて、文字通りぶっ飛ばしてくれる「マサカー」さんなんですが、身の丈は2メートル
ほどと人間の枠を出ない風体です。
バイオハザードにこんな敵キャラクターが居たよね確か。

なんといってもそのパワーと言ったらすごい。
巨大なハンマーをブンブン振り回し、次々と肉塊を作って行くのです。
さらに、こいつには謎の部下ゾンビが居て、こいつらによっておびき出された
被害者たちを容赦無くぶちのめしていくのです。

その「殺り方」もなんだか独特。
ハンマーを使ったゴアシーンもワンパターンではなく、アトラクション的な
魅せ方で楽しませてくれます。
クライマックス以降の謎の残忍さも表情が見えない分余計に不気味でしたね。

そのモンスター的キャラクターの出どころ、目的、結末などは全て謎のまま、
肝心のラストだって見方によっては中途半端とも言える内容です。
でも全体の映像や演出の気持ちよさでスパっと見させてくれる良作でした。





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ザ・フィールド

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(2012/03/02)
デヴォン・グレイ、ウェス・チャサム 他

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★★★☆☆

ドライブを満喫していた5人の男女の車が大量のカラスの追突で事故を起こし大破した。
それはこれから起こる恐怖の連鎖の前兆だった。気が付くと仲間の1人の姿が見あたらない。
辺りを見回すとそこにはトウモロコシ畑に囲まれたひとけのない街の校外。
視界が遮られたトウモロコシ畑で日没と共に高まる恐怖。そして廃墟に灯る不気味な明かり…。
最悪のシチュエーションで悲劇は始まった。

案山子男シリーズを彷彿とさせるような感じですが、かなりの別物。
この手の作品にしては珍しく見応えのあるホラーでした。
突っ込みどころはいくつもあるにしてもこれは十分な当たり判定。

見渡すかぎりのトウモロコシ畑が舞台だけあってその閉塞感は抜群です。
アメリカンホラーでのトウモロコシ畑の使い道ってお決まりですよね。
ホラー以外のいろんな作品の中で使われる言わばレギュラー農作物さんです。
逃亡犯が逃げこむのも大抵トウモロコシ畑です。また時には宇宙人のいたずらで
不思議な形でなぎ倒されることも…ん?あれは稲穂か?麦か?

そんなトウモロコシ畑とその中心に位置する廃墟を舞台として、事故で
立ち往生した若者たちが案山子の姿をした謎の敵に襲われていくお話です。

今作はメンバーもなかなか独特で驚かされます。
ほら、通常「殺られる順番」ってのがあるじゃないですか。
そういうのを多分あえて外してくれた作品です。

案山子野郎の外見も不気味ですが、呪いによって与えられた能力が
なかなかに高くて絶望感を与えてくれますね。
この地に根付く呪いや怨念といったものが主軸になっているのでしょうが
そのあたりはあまり具体的には登場して来ません。
最初の案山子が誕生するときの動機や要因というのもまだ不明ですね。

映像的にはかなり正統派のホラーとなってます。
無駄なスプラッター表現や、気の抜けた笑いなどはなく、終始スリルと
恐怖心を煽るような映像が続いていきます。

そ の ぶ ん。
遊びが非常に少ないので退屈する人は退屈するでしょう。


私としては案山子さんの使い方もホラーとしての流れもそれなりの
レベルだったかと思います。映像も安っぽくないですし。

あとラスト。あれお気に入りです。
希望からの絶望感というか、セリフがなくても彼の無念さが伝わるよう。

最近のホラーだと、あやふやな終わり方や、端的な表現で続きを想像
させてくる映画が多いじゃないですか。
「ザンッ!」みたいな効果音と共に倒したはずの敵が起き上がったり、
倒したモンスターの欠片や子孫が登場するみたいな奴。


そうではなく、不気味かつ手が付けられない非情さを見せた上で
物語の幕を閉じさせたところは、Bクラスの映画としては上々かと。

かる~く楽しむのにはいい感じのホラーだと思いますよ。
個人的にはもっと暖かい時期に見たかったですね。





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クレイジー・ワールド

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(2011/12/16)
ジョン・ファンタジア、スティーヴ・ビエイラ 他

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★★☆☆☆

何の前触れもなく、その地獄は始まった。ごく普通の人々が突然発狂し、
家族や友人を殺害する現象が世界各地で発生したのだ。原因も対策も不明のまま、
社会秩序はあっけなく崩壊。荒廃し炎上する都市から脱出したスコットは、妻と
子供たちを連れて森林地帯に身を潜める。しかしそこも、安全な場所ではなかった。
謎の殺人者の手で、次々と殺されてゆく家族たち。ついに1人になったスコットは、
森の奥で別の生き残りグループと出会う。そしてスコットは、想像を絶する“真実”を
知ることになる……。

あらすじがほぼラストまで言ってしまっとるがな。

90分程度の尺ですが、非常に長く感じます。
正直非常にしんどい作品です。

まず、観る前に注意しておきたいのが、当映画は『クレイジーズ』とは
全くの別物で、狂人映画・ゾンビ映画的な楽しみは全くできない点です。

タイトルや、感染後凶暴化するウィルスという設定によりそういうイメージを
思い起こされる人が多いかと思いますが本当全く別のカナダ産低予算作品です。

まずウィルスの発生や拡大については特に描写されず、のっけから狂人だらけ、
感染者は知性や言語を残したまま凶暴化してるんですね。
なので武器なんかはガンガン使いますし非常にたちが悪い。

変わってしまった世界の中で主人公一家は人口の多い街を避け、車で遠く
離れた親類(知人?)の元へ向かおうとしますが、途中のガソリンスタンドで
感染者に遭遇したことから、深い森の中へと逃げ込み徒歩での移動を開始します。

しかし、ついに家族の中から犠牲者が出てしまい、残された者だけで目的地を
目指し始めますが、常に脅威に晒されることに。
果たして無事に目的地へと向かうことは出来るのか…?

めちゃめちゃひっぱる映画だよ。

全編とおしてだらだらと家族ドラマが展開されています。
ガソリンスタンド周辺までの世界観や緊張感はなかなか良かったし、
こんな世界でも家族の何気ない会話が交わされたりする雰囲気は独特でした。

でも、後半までずっとそんな調子だと流石にきついです。
観てる方はイライラしてしまいますね。
ジャケットのガスマスクも数秒しか出てこなかったし…。

本当もう勘弁して下さい。奥さんの浮気の話とかどうでもいいです。
娘さんの脛毛処理とかもマニアにしかウケません。

っていうか余りにそうやって引っ張るからラストの予想ができてまうがな。

ラストが読めてしまう以上にラストに行くまでにこの映画を観ていることに
疲れてしまっているのでなんかもうほんとうどうでもよかったです。

まぁ若者の仲間内が格闘戦や銃撃戦をしながらゾンビや感染者に追い込まれていく
映画ばかりだとつまらなくなってしまうんですがね。

なんだかコミュニケーションに不器用だけど家族思いの親父さんが、暗く重たい
世界観の中で皆を守ろうとする作品です。
そういうのが好みの方はどうぞ。








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ジャーロ

ジャーロ [DVD]ジャーロ [DVD]
(2011/05/03)
エイドリアン・ブロディ、エルサ・パタキ 他

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★★★☆☆

タクシー運転手をしているイエローは、美しい旅行者の女性ばかり狙う連続殺人鬼。
彼は幼少の頃から容姿が醜いため、暗い過去を持ち、その時の疎外感から美しい女性を
さらっては、執拗なまでに拷問を繰り返し、最後には殺す残虐行為を繰り返していた。
ある日、行方不明の妹を心配したリンダは地元の警察に相談し、刑事エンツォを紹介される。
事情を聞いた刑事は、連続殺人鬼イエローの手口を思い出す…。

エイドリアン・ブロディは仕事を選んでるのだろうか。

シリアルキラー系映画やサスペンス好きの方にとってはきっと肩すかしな内容でしょう。
重要な『犯人の顔の部分とキャラクター』を前半でポーンと出しちゃうんだもん。
ブサイクで馬鹿っぽい顔したいかにも浅いキャラが登場した後は緊張感がなくなります。

でも目だけはエイドリアン・ブロディに似てるなぁ。冒頭なんか本人かと…。
と、思ったら本人だった。まさかの一人二役。

まぁ幼少期のトラウマを抱える主人公と生まれながらこの世を呪う犯人が
背中合わせなキャラクターと言うことなのでしょう。

さて、今作はなんだか日本人モドキもちょくちょく登場します。
映画冒頭の日本人旅行者、美人で日本語も美味いんだけどちょっと…。
残念なことに映画の最初の犠牲者なんですが彼女の悲鳴も『タスケテー!タスケテー!』と
ちょっとぬるい発音の日本語なもんだから緊迫感が…。

その後も事件の捜査に乗り出したブロディが犠牲者が日本語で喋ったダイイングメッセージを
持って魚屋のお兄さん(日本人)に通訳させに行くんですがこのシーンはかなり変な感じでしたね。

『これは…仏教の一節を喋ってる…』

いや、僕には悲鳴にしか聞こえないけど。

この辺から『あれれ?この映画大丈夫?』という不安が脳裏をよぎりますがなんとか
最後まで(いろいろと)楽しむことが出来ました。
ブロディさんの刑事スタイルはびしっと決まっててかっこ良かったです。

クライマックス以降も犯人のキャラの浅さが目立ちイマイチ締まりません。
せめてリンダがエンツォ刑事を激しく罵るシーンで終わっていれば…。

ダリオ・アルジェントっぽさはちょろちょろと観ることが出来ましたができれば
別方面の楽しみ方をさせてほしいなぁと思ってしまいました。
ということでお願いします。あなたの才能でゾンビ系映画作ってください。






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リーカー ザ・ライジング

リーカー ザ・ライジング [DVD]リーカー ザ・ライジング [DVD]
(2011/04/27)
マイケル・ロバート・ブランドン、マイケル・ムーニー 他

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★★★★☆

1978年。若き警官マカリスターがハイウェイをパトロール中、血の付いた
タイヤホイールを発見。その近くには、悪臭漂う不気味な小屋があり、
中には死体が散乱していた。犯人は間もなく逮捕され、毒ガスで処刑された―。
時が過ぎ、現在。マカリスターがパトール中に立ち寄った店で、強盗犯と激しい
銃撃戦となり、強盗犯を取り逃がしてしまった。
追跡したが、その先には想像を絶する悲劇が彼を待ち受けていた ―。

血と笑いに満ちた作品ですよ。

前作『リーカー 地獄のモーテル』の前日譚となる本作ですが、なかなか
分かりやすい形に造られておりますです。

前作では、訳もわからずガスマスク姿の殺人鬼に追われる、ある意味ラストサマーや
スクリームシリーズと大差ない展開の中、殺人鬼自体に『死神』的要素がありました。
が、ガスマスク野郎の目的や設定は確かではなかったのであんまり気持よく終われる
ホラー映画ではなかったと感じた方は多いかと思います。

なんと彼、元は普通の人間だったのですね。あ、ネタバレになりますか。
いやいや、この程度はこのシリーズのただの序の口です。ご安心を。

『普通の人間』と言ってもまるで超有名マジキチ殺人鬼エド・ゲインのような奴ですし、
その背後には更に怪しい設定が見え隠れしています。
この存在が無いと、この映画の中で起きる現象がさっぱりわかりませんもんね。

で、このリーカー・ザ・ライジングはその辺りの謎解きだけを楽しむものでは無く、
わざとなのかかなり笑いの要素が多く含まれています。
といっても結構ブラックな内容なのでスプラッター映画が苦手な人は避けてくださいね。

私的には『ウ○コ男』がカッコ付けてるシーンとその相棒が『ア○パンマン』みたいに
なるシーンが好きでした。
読んでる方は意味分かんないですよね。。まず暇つぶしにでも観てください。

あ、シリーズはどちらを先に見ても良いと思います。






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リーカー 地獄のモーテル

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★★★☆☆

寂れたハイウェイを直走る、5人の若い男女。これから向かうパーティを
楽しみに盛り上がる彼らであったが、突然車が故障し、立ち往生する事に―。
やっと辿り着いたモーテルで一夜を明かす事となるが、それが悪夢の始まりであった…。
突然、強烈な悪臭と共に現れた姿の見えない者によって、彼らは次々と血祭りに…。
この殺人鬼の正体とはいったい…?

内容は良いのになぜか薄味になってしまってない?

冒頭、ドライブ中の親子三人は道路の鹿を跳ねてしまい、車体の確認のために車外へ。
休憩がてら外の空気に触れる彼らだが、何者かの襲撃を受けてしまいます。
この時、お父ちゃんの顔がまるで『キカイダー』のようなショッキングフェイスに
されたりして、結構期待できそうなオープニングが始まります。

その後は若者5人のドライブシーンへ。
真面目なヒロイン、バカ、イケメン、盲目好青年、ビッチと本当良くある感じの
設定とキャラクターで『今から僕達惨劇に巻き込まれまーす!』というフラグたっぷりです。

しかしながら盲目のキャラクターを混ぜるなどして『今後一体どうなるの?』
という気持ちは残してくれていますね。
ホラー作品なのにヒロインがグラマラスじゃない、っていうかやや根暗っぽい
ところも他とのちょっとした差別化かもしれませんね。

車の故障でモーテルへ…というのもとってもありきたりな流れです。
不気味な建物やなんだかおかしな雰囲気にビビる一行、この辺から多少伏線が
貼られていくのですが全てはラストで明らかになります。

さて、問題の『謎の殺人鬼』についてですが、モヤモヤした臭気を身に纏い、
ヘンテコ工具で有無を云わざす登場人物達を襲ってきます。
こやつの周辺に漂う臭気は『死の臭い』なんだそうです。この辺も伏線ですね。

ゴア的要素がイマイチチラ見せで、全体のパニック感もちょっと薄味です。
漫画の『ワンピース』なんかだとよく「ドンッ!!」て表現があるじゃないですか、
ああいった場を締める演出って映画にも結構重要ですよね。

もっと各所の演出が濃くて緊迫感あふれるものならばラストもしっかり決まった
のではないかなぁと思います。
今作は『リーカー・ザ・ライジング』という序章作品が存在し、今作の謎も解明して
くれてるみたいですよ。

ということで今回はこの辺で… ドンッ!!







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プロフィール

shimaneman

Author:shimaneman
飲みながら映画を楽しむブログ★
レビューやハリウッド俳優のイラストで埋めていきたいです。
映画好きのアナタをお待ちしています☆
コメント・トラバ大歓迎。
通りすがりの映画好き様の為のブログでございます。

評価について:
★:これはひどい
★★:まだ救いようはある
★★★:普通に楽しめる
★★★★:好き、興奮する
★★★★★:神、観ながら悦
(注:B級は「B級としての」評価を行っています)

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